吊り橋やアーチ橋など、見ているだけでワクワクする橋梁があります。そんな大規模で美しい構造物を設計してみたい、それが私がこの業界に足を踏み入れた理由だったと思います。
実際には橋梁の大部分を占めているのは桁橋ですので、そのようなランドマークとなる橋梁の設計に携わることはまれなのですが、そういう機会に巡り合えたときには今でもわくわくします。トラス橋やアーチ橋などは桁橋と異なり、設計していく上で様々な想定外の問題などが生じたりして余計な手間がかかるのですが、難しい問題を解決することに喜びを感じるのが技術者の性でしょうか。
鋼橋の設計には当然ながら強度と経済性が最優先されますが、それに加えて製作・架設・維持管理が容易であること、更にランドマークとなる橋梁では機能美などの美観も求められます。場合によっては相反するそれらの要求を最もベストと考えられる形にしていくこと、そのような困難な課題を解決していくことに技術者の意義があると考えます。
我が社は、ルーチン作業ではないことへチャレンジすること、困難な課題へチャレンジすることに「わくわくする」ことができる技術者集団でありたい、そう願っています。